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パドカレ地方のレンガ染め。
こんにちは。
早いものでもう9月。AWコレクションも本格スタートです。
今回からパドカレのこだわりの染めや加工、素材などをより詳しくご紹介していきます。
気になるアイテムやご購入いただいたアイテムをより知っていただくきっかけになれば幸いです。
それでは最初はパドカレの定番、毎シーズン人気の植物染めシリーズから。
2020AWコレクションの要ともいえるレンガ染めのアイテム。
ブランド名の「pas de calais -パドカレ-」の由来でもある、フランスのパ・ド・カレー地方(以下、パドカレ地方)。
フランス北部に位置しドーバー海峡(カレー海峡)を臨むパドカレ地方では、第一次産業革命の時代には炭鉱と繊維業が盛んで、たいへん活気づいていました。
繊維業は今も繊細なレースが有名です。
そんなフランスの産業革命を支えたパドカレ地方の炭鉱業。
鉱山の周りには炭鉱を生業として働く人々やその家族が暮らす街が形成され、住居や教会、学校などレンガ造りの建物が並んでいました。
しかし、その後の世界大戦での建物の崩壊や、炭鉱業の衰退で人々が町から離れ、使われなくなったことで朽ちてしまったレンガも。
そんな人々の暮らしを支え役目を終えたレンガをフランスから取り寄せ、砕いて染料に。
フランスのレンガは赤味があり、パドカレ地方の土は鉄分が多く含まれているため、その土で作ったレンガは独特な赤いレンガになるそう。
砕いたレンガの中には植物の繊維が混ざっていて、鼻を近づけてみると植物の香りを感じました。
そんな歴史と情緒の詰まったレンガで染めたアイテムたちは、土の色を感じるようなやわらかいブラウンになりました。
レンガ染めのアイテムをご紹介します。
■植物染めVネックカーディガン(No.2072)
Col. Ivory, Brick, Black
28,000yen+tax
※9月中旬入荷予定。
アメリカ、インド、トルコ、ウガンダの4か国のコットンを独自配合でブレンドし、さらにウールを加えて保温性を高めています。
ちくちくした感じはなくサラッとやわらかい肌ざわりなので、お肌の弱い方も安心して着ていただけるのではないかと思います。
前を空けて着れば羽織っぽく、ボタンを閉めればVネックニットのようなシルエットを楽しんでいただけます。
薄いので冬にコートの下に着てもごわつきません。1枚あるとなにかと使えて便利。
■ラミーテンセル ワンピース(No.4067)
Col. Ivory, Brick, Black
43,000yen+tax
こちらは現在販売中です。
テンセルのとろみのある風合いと、ラミー(麻)のハリ感をほどよく織り交ぜたシワになりにくい生地を使用。
フロントに細かくたくさん入ったタックがなんとも贅沢です。
ウエスト部分のデザインがすっきりとしたシルエットを作ってくれて、スリムに見えるのも◎。
インナーワンピース付き。カーディガンやニットと重ね着するのもおすすめです。
Instagramでも注目の完売必至アイテム!
同じ素材のブラウスとスカートもご用意しております。
ラミーテンセル、コットン、コットンウール混を並べてみました。
すべてレンガで染めています。
素材によって色味が異なるのもおもしろいですね。
遠い地からやってきた歴史あるレンガの醸し出す優しい色を、ぜひ纏ってみてください。