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2021 22 Sep

ベンガラ染め

こんにちは。

シーズンテーマのEmotional Healingから、癒しのパワーやエネルギーを持つ鉱物や植物で染めたアイテムが揃った今季。

パドカレでは今までに何度も取り入れられている染色方法の「ベンガラ染め」も、原料は土。

今日はベンガラ染めについて深堀りしていこうと思います。

 

「ベンガラ染め」はベンガル地方から伝わったと言われていて、漢字では紅殻、弁柄などと書かれます。

原料は土を熱してとれる酸化鉄で、日本では京町屋などの外壁を赤茶色に塗装するのに使われていました。

酸化鉄から作られているので、もともと色は赤の1色のみ。

地球上で一番多く存在する色は酸化鉄の赤、とも言われているそうです。

 

 

ベンガラ染めはとても環境にやさしい染色方法です。


染色をするときは通常熱湯を使い、染料、媒染剤などを使用して染めていきます。

一方ベンガラ染めで使用するのは、少量の水があれば染められます。
酸化鉄から作られているので土に還りますし、「顔料」なので人にも環境にも優しい染色です。


 

パドカレのアイテムは、大阪にあるベンガラ染めの工房「古色の美」で染められています。

古色の美の代表の中島さん(右)と企画開発担当の小渕さん(左)。

もともと赤しかなかったベンガラ染めですが、古色の美ではなんと25色もカラーがあります。
酸化鉄を加熱する温度や時間を調整したり、さらにそれを調合したりして色を生み出しているのだそう。

焼く温度によって鉄の粒の形が変化し、色が変わるのだとか…

 

焼く温度でこんなにも変わるそうです。
本当に不思議ですね。

 

 

作りたい色に合わせて何種類かのベンガラを入れて、乳鉢ですり合わせる作業。
粗摺りから仕上げ摺りまで1~2時間摺り続けます。

機械には頼らずハンドメイドにこだわっているそうです。

調合して色を生み出したり、手で摺り合わせたり。
並々ならぬ職人のこだわりと情熱を感じますよね。

 

染料づくりから染色まで、すべてが手作業。

かすかに生まれるムラもこだわりの証です。

 

こだわりの染めを施したアイテム、ぜひお楽しみください。

 

今シーズンのベンガラ染めアイテムです。

上から順に

■プレオーガニック ワイドプルオーバー(No.1293)
Col. Ivory, Blue, Gray
14,300yen(tax in)

■プレオーガニック プルオーバー(No.1292)
Col. Ivory, Blue, Gray
16,500yen(tax in)

■1/48防縮ウール天竺プルオーバー(N0.1296)
Col. Green, Gray, Beige
17.600yen(tax in)

■1/48防縮ウール天竺オフネックプルオーバー(N0.1297)
Col. Green, Gray, Beige
18.700yen(tax in)